止まらぬ破滅的気温上昇 COP26議長が希望残す「1.5度目標」

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川田俊男、香取啓介、ワシントン=合田禄
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 国連環境計画(UNEP)は26日、各国が掲げる温室効果ガスの削減目標を達成しても、今世紀末には世界の平均気温が産業革命前から2・7度上がるとする報告書を公表した。パリ協定では気温上昇を「2度よりかなり低く、できれば1・5度」に抑えるとしているが、道のりは遠い。英国で31日から始まる国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)を前に、厳しい現実を突きつけられている。

 6年前に採択されたパリ協定は、気温上昇を抑えるために、各国が温室効果ガスの削減目標を提出し、定期的に見直していく仕組みだ。ただ、従来の目標を達成しても、2030年の排出量は増え続ける。そのため、COP26までに新たな30年目標を出すことになっており、これまでに147カ国が提出した。

 報告書によると、9月末までに更新された目標を達成すれば30年時点で従来より7・5%減るが、それでも現在の排出量とほぼ変わらない。温暖化予測の気候モデルで計算すると今世紀末の気温上昇は2・7度になるという。日本を含む50カ国・地域が表明している将来的な実質排出ゼロを達成できても、2・2度に達する。

 世界気象機関(WMO)は25日、20年の大気中の二酸化炭素濃度が過去最高になったと発表した。国連のグテーレス事務総長は「COP26の1週間前に、我々はまだ破滅的な気温上昇の道を歩んでいる」と警告する。

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