女子バスケ、五輪銀の注目どう生かす? めざせパリコレ異業種コラボ

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構成・松本麻美
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 東京オリンピック(五輪)で日本バスケットボール界初のメダルとなる銀メダルを獲得した女子日本代表。その選手たちが普段プレーするのがWリーグだ。五輪で集めた注目を一過性にしないため、何をするべきなのか。6月にリーグの会長に就任した映画監督の河瀬直美さんと、五輪代表主将の高田真希デンソー)が語り合った。

 ――就任直後の東京五輪で女子日本代表が銀メダルを獲得しました。

 河瀬 私自身、バスケットをやっていたものとして狂喜乱舞でした。五輪公式記録映画の監督として選手たちの熱い戦いを見守り、コート外のキャラクターも魅力的だと知りました。

 高田 五輪はそんなに緊張することもなく試合に臨めて、すごく楽しかった。苦しい練習を乗り越えたことに、メダル以上の価値があるんだと思います。

 ――この勢いをWリーグに持ち込みたいですね。

 高田 代表選手も日々の活動はWリーグが軸だけど、多くの人に存在すら知られていない。私は14年ぐらい在籍していますけど、満員の中でプレーしたことがほとんどない。

 河瀬 より多くの人に知ってもらいたい。今度はWリーグ会長として、盛り上げ役を担っていきたい。

 ――では、集客に何が必要だと考えますか。

 河瀬 アピール力は絶対です。今季のオールスターは体操界とコラボレーションします。元日本代表の寺本明日香選手たちにエキシビション演技をしてもらう予定です。

 女子サッカーは、なでしこジャパンが2012年ロンドン五輪で銀メダルを取って盛り上がったけれど、その後、伸び悩んだ現実がある。そこから学び、Wリーグの運営を変えないといけない部分があります。

「専門用語」ではない世界へ

 ――どう変化させたい?

 河瀬 バスケットの枠組みを超えること。専門用語ばかりが飛び交っていては新規ファンは増えません。

 ファンの間口を広くするために、選手の違う一面も引き出していきたい。だから、選手と触れあう機会を増やしたい。フォトジェニック(写真映えする)であることもすごく大事。ファッション業界などの異業種ともコラボしていきたい。Wリーグは高身長の選手が多いから、高級ブランドの服を着てパリコレを歩いてもらえたら素敵じゃない?

 高田 夢がありますね。私なんかで良ければやってみたいです。練習が必要ですけど(笑)。

 ――他には?

 河瀬 選手による地域貢献など、バスケット以外の活動をもっと充実させていきたい。

 高田 コート外の活動に興味がある選手はたくさんいます。ただ、やり方が分からないというのが正直なところです。

 私たちはプロではなく企業に所属しているので、会社の縛りが発生することもある。許可を得る時に、関わる人すべてがスポーツに詳しい人だとは限らないし、(判断の)スピード感も企業によって異なる。リーグ側が企画して呼びかけてくれた方が、話が早いし動きやすいというのが実情です。

 ――男女でバスケのプロリーグが盛んな北米では、男子が冬季、女子が夏季中心の開催。ファンを奪い合わないよう配慮されています。日本も男女のリーグ開催をずらした方がいいという声もあります。

 高田 もちろん、分散した方が1年を通じてバスケットの話題ができるし、アリーナを男女で使い分けることができます。

 ただ、いま女子日本代表が世…

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