第1回出産で降格、転職、クビ…プツンと切れた「村人B」が法律変えるまで

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丹治翔
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 「お願いできる仕事がありません」

 東京都武蔵野市に住む天野妙さん(46)は、長女を出産した翌年の2009年、育休が明けて出社すると上司からこう告げられた。

 建設コンサル会社の総合職として5年、オフィス移転の企画提案を担当していた。

 新卒で入った前の不動産会社は、出産後に復職した女性社員たちが、保育園に預けた子どもを家で寝かしつけてから会社に戻って残業をしていた。「この会社でキャリアを築くのは無理」。結婚を決めたタイミングで転職。出産後も女性が働きやすいと聞いて決めた会社だった。薬剤師だった母親の姿から、結婚・出産後も仕事を続ける思いは強かった。

 それなのに……。

 やりがいのあった企画提案から、不得手な事務職へ。しかも一般職への降格だった。「異動してアシスタント業務をしてもらいます」。目の前で淡々と説明する上司の言葉に、怒りがこみ上げた。

 育児と仕事の両立で天野さんが味わった、たび重なる挫折。積もり積もった我慢が限界に達したとき、身近な葛藤を政治の場につなげる新たな回路が開かれました。

 「これって私が女だからです…

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