橋の欄干に足かける女性「これはまずい」 面識ない2人が連係プレー

松島研人
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 橋の上から川に飛び降りようとした20代の女性を協力して救助したとして、愛知県警南署は、名古屋市瑞穂区の会社経営柴田譲二さん(44)と名古屋市緑区の会社員堀切明さん(47)に表彰状を贈った。

 10月6日正午すぎ。車で会社に向かっていた柴田さんは、名古屋市南区の山崎川にかかる橋に、緑色のワンピースを着た若い女性が立っているのが目に入った。川を見ていた女性はおもむろにサンダルを脱ぎ、欄干に足をかけて川に飛び込もうとした。

 「これはまずい」。とっさに車を路肩に止めて外に飛び出し、女性を抱きかかえるようにして歩道に引っ張り込んだ。

 「ダメだよ、川に飛び込んじゃ」。女性の肩を持って説得した。女性は涙を流しながら「じゃあ電車に飛び込んだ方がいいですか」と言った。

 「このまま放っておくわけにはいかない」。そう思い警察を呼ぼうとしたが、自分がこの場で通報すれば女性に刺激を与えるかも知れない。行き交う車に「電話をかけて」「110番」とジェスチャーを送ったが、ちらちらとこちらを見るだけで、通報してくれる様子はなかった。

 柴田さんが困り果てているときに、堀切さんが自転車で橋を通りかかった。柴田さんのジェスチャーを見て、少し離れた場所に自転車を止めて110番したという。

 その後、南署員が現場に到着し、女性は無事保護された。

 面識のない2人による連係プレーだった。柴田さんは「あの場にいたら体が動くのは当然です」、堀切さんは「女性が無事でいてくれてうれしい」と話した。(松島研人)