宇宙旅行はまだ「大富豪の遊び?」 民間の競争激化でどこまで安価に

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ケネディ宇宙センター〈フロリダ州〉=合田禄
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 米宇宙企業スペースXが9月、民間人4人を乗せた宇宙船で3日間の地球周回旅行を成功させた。民間による宇宙旅行は、宇宙に出てすぐ戻る旅行を米ブルーオリジンが始めているが、地球を回る例は初めて。いずれもまずは世界のビリオネア(最富裕層)が旅費を払って始まった。ただ、回数を重ねれば安価になるとの見方もあり、宇宙旅行がサービスとして成立する時代が到来しつつある。

 米東海岸のフロリダ州ケネディ宇宙センター米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルが使ってきた39A発射場から米東部時間9月15日、スペースXのファルコン9ロケットが、宇宙船「ドラゴン」を乗せて飛び立った。

 民間による初の地球周回旅行は「インスピレーション4」と名付けられた。いずれも宇宙初飛行の民間人4人が搭乗。米実業家のジャレッド・アイザックマン氏がすべての費用を出した。金額は公表されていないが、米メディアなどは2億ドル(約220億円)前後と推測している。

 旅行は、小児がんを多く手がけるセントジュード小児研究病院への寄付イベントを兼ねており、小児がんを経験した医療専門職員ヘイリー・アルセノー氏ら3人が招待された。残る2人は米空軍を退役したクリス・センブロスキー氏、地球科学者のサイアン・プロクター氏。

 宇宙船は、国際宇宙ステーション(ISS)が飛んでいる上空約400キロより高い600キロ弱の軌道を、90分間で地球を1周するペースで3日間回った。4人は飛行中、宇宙船に取り付けられた大型の展望窓から地球を眺めたり、がんを患った子どもたちと交信したりした。アルセノー氏は、小児がんを生き抜いて宇宙にいる自身を引き合いに、「私にできるのだから、みんなもできる」と呼びかけた。

 アイザックマン氏はネットフ…

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