むき出し?に見える肉、食品ロス減に一役、「見た目信仰」も課題
小川崇、柴田秀並
食品ロスを減らそうと、消費期限を延ばせる「スキンパック」がスーパーなど小売業界で広がっている。特殊なフィルムで精肉などを隙間なく包む技術で、SDGsの意識の高まりも追い風になっている。一方で、通常のラップ包装より商品の色が暗めになるなど「見た目」が消費者に受け入れられるかが課題という。30日は「食品ロス削減の日」。
10月下旬、東京都江戸川区のスーパー「イオンフードスタイル船堀店」。精肉売り場の一角に、ステーキ用の牛肉などが黒色のトレーに並べられていた。買い物客の目を引いていたのが、肉がフィルムにぴったりと包まれていたことだ。これがスキンパックで、遠目だと、ラップがかけられずに肉がむき出しで置かれているかのようにも見える。
ダイエーによると、このスキンパックの場合、通常のラップ包装よりも消費期限が最長10日長くなるという。買い物に来ていた育休中の女性(32)は「仕事に復帰したら買い物も頻繁にできないので、長く置いておけるのはありがたい」と話した。
包装用機械を輸入販売してい…