疑惑、失言、そして炎上…保守系野党有力候補が失速 韓国大統領選

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ソウル=鈴木拓也
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 来年3月の韓国大統領選をめぐり、保守系最大野党「国民の力」の最有力候補と目されてきた尹錫悦(ユンソクヨル)前検事総長の人気に陰りが出てきた。相次ぐ失言やSNSの写真が不評を買ったためで、28日発表の世論調査結果では党内のライバルに支持率で逆転された。同党は11月5日に公認候補を選出する予定で、尹氏の陣営は危機感を募らせる。

 世論調査機関リアルメーターが28日に発表した調査結果によると、同党で大統領選の公認レースを争う候補のうち、尹氏の支持率は今月中旬に実施した前回調査からほぼ横ばいの33・1%で、前回から10ポイント以上伸ばし、38・2%となった国会議員の洪準杓(ホンジュンピョ)氏に逆転を許した。特に、今回の大統領選でカギを握ると言われる若者の支持率が低い。

 尹氏は検事総長時代、進歩(革新)系の文在寅(ムンジェイン)大統領の側近を精力的に立件した。このため、保守層から人気を集め、野党の最有力候補と目されてきたが、検事総長だった昨春に与党政治家の立件を狙い、野党議員に告発を促すよう自らの側近だったとされる検事に命じたとされる疑惑が浮上。また、「貧しい人には、品質が悪い食品でも食べられる選択の自由を尊重すべきだ」「福島原発から放射能の流出は基本的になかった」など、数々の発言が物議を醸し、徐々に人気を落としていった。

 決定打となったのは、1980年に民主化デモを軍が制圧した光州事件を主導した全斗煥(チョンドゥファン)元大統領を擁護した発言だ。尹氏は19日に、「軍事クーデターと5・18(光州事件)を除けば、しっかりやったと言う人たちは多い」と述べた。与党やメディアから批判を浴びると、尹氏は「遺憾の意を表する」と釈明した。

 だが、その直後に、尹氏のS…

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