「過失と言い切れない」 調布小型機墜落事故で社長ら不起訴

横山輝
[PR]

 東京都調布市で2015年、小型機が民家に墜落し住民ら3人が死亡するなどした事故で、東京地検立川支部は28日、離陸前の重量確認を怠ったとして業務上過失致死傷の疑いで書類送検された機体の管理会社社長と死亡した男性機長(当時36)について、いずれも不起訴とし発表した。処分理由は社長が嫌疑不十分、機長は被疑者死亡とした。

 同支部は、専門家らへの聴取をしても、客観的な事故原因の特定に至らなかったと説明。「過失による事故とは言い切れない」と判断した。今回の処分で、社長らに対する一連の捜査は終結したという。

 国の運輸安全委員会は17年の報告書で、重量オーバーや機首を上げすぎた影響で減速し墜落したと推定。警視庁は18年、航空法に定められた重量確認をしなかったとして書類送検していた。社長は当時の調べに「(重量確認は死亡した)機長に任せていた」と話したという。

 社長は同年、国の許可を得ずに有料で客を乗せた航空法違反の罪で、懲役1年執行猶予3年の有罪判決が確定している。(横山輝)