「登山界のアカデミー賞」から山野井泰史さんに アジア人初の受賞

近藤幸夫
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 「登山界のアカデミー賞」と呼ばれるフランスの「ピオレドール(金のピッケル)」の事務局は27日、特に次世代の登山家に大きな影響を与えたクライマーに贈る「生涯功労賞」に、登山家の山野井泰史さん(56)=静岡県伊東市=を選び、発表した。アジア人として初の快挙で、授賞式は11月下旬にフランスで行われる。

 生涯功労賞は、岩壁や雪と氷の壁を登る「アルパインクライミング」の世界で長年活躍したクライマーが対象。過去には、8千メートル峰14座を初制覇したイタリアのラインホルト・メスナーさん(77)ら偉大な登山家12人に贈られた。

 山野井さんは、単独登攀(とうはん)で知られ、1988年のバフィン島トール西壁単独初登攀や94年のヒマラヤ8千メートル峰のチョ・オユー南西壁新ルート単独登攀などの記録を樹立した。山野井さんは「歴代受賞者は登山界のレジェンドばかり。最初は『僕でいいの?』と戸惑ったが、この受賞が若い登山家の励みになってほしい」と喜びを語った。(近藤幸夫)