死亡事故のJR外房線、踏切幅わずか2メートル 過去にも立ち往生が

上保晃平、多田晃子
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 28日午前10時40分ごろ、千葉市緑区土気町のJR外房線の「土気踏切」で、上り快速列車(15両編成)と軽乗用車が衝突する事故があった。千葉南署によると、現場で女性1人の死亡が確認された。

 JR東日本千葉支社によると、列車の運転士や乗客約300人に、けがはなかった。列車の運転士の説明では、現場の約100~150メートル手前で、踏切内で立ち往生していた軽乗用車に気づいたため、警笛を鳴らして非常ブレーキをかけたが間に合わず、軽乗用車に衝突したという。

 現場は外房線の大網―土気駅間の踏切。事故の影響で、同線の誉田―本納駅間の上下線で約5時間40分にわたり運転を見合わせた。

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 事故現場となった踏切は幅2メートル。踏切内は片側交互通行で、コンクリートで舗装されており、起伏がある。踏切の手前には「耕運機及び幅1・3メートルまでの車両しか通行できません」との看板が掲げられている。遮断機や警報器、非常ボタンはあるが、障害物の検知装置はない。

 近隣からは以前から、危険性が指摘されていた。

 近くに住む40代主婦は、過去にもこの踏切内で乗用車が立ち往生していたと証言する。子どもの悲鳴を聞き、主婦の夫が駆けつけると、遮断機の閉じた踏切内の車のそばで、女性と子ども3人がパニックに陥っていた。夫が非常ボタンを押して事故を回避したが、「踏切の幅が狭く、普通車がぎりぎり通れるかどうか。通過すると車が上下に大きく揺れるほど起伏もある。早く整備してほしい」。

 近所の50代主婦も「もっとわかりやすく標識などで注意を促してほしい」と話す。自営業の男性(66)は散歩や買い物のためにほぼ毎日この踏切を渡るという。脳梗塞(こうそく)の後遺症で足を引きずりながら杖をついて歩くといい、「踏切内の起伏で歩きづらい。でも迂回する道は遠く、渡るにはここしかない」。(上保晃平、多田晃子)