女性の胸を触った疑い、クオモ前NY知事を訴追 セクハラ巡り辞任

ニューヨーク=藤原学思
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 女性の胸を無理やり触ったとして、米ニューヨーク州前知事のアンドリュー・クオモ氏(63)が州の刑法に違反した疑いで訴追された。州都オルバニーの裁判所の広報担当者が28日、取材に明らかにした。クオモ氏は女性11人へのセクハラを州の司法当局から認定され、8月に辞任している。

 捜査当局が裁判所に提出した書面を報じた米メディアによると、クオモ氏は昨年12月7日午後、オルバニーの知事公邸の2階で、故意に、また、無理やり、女性のブラウスの中に手を入れて左胸を触った疑いがある。書面では動機について「性的な欲求を満たすため」と記されている。

 クオモ氏の代理人弁護士は米メディアに声明を発表し、「クオモ氏は決して誰にも暴行を加えていない」と改めて容疑を否認。「これはプロフェッショナルな法の執行ではなく、政治だ」として、捜査当局が政治的な意図を持って訴追したとの見解を示した。

 クオモ氏は2011年から知事を務め、昨年は新型コロナウイルスの感染が広がる中、連日会見を開いて州民を励ましたことが評価された。だが、昨年12月以降、元側近らがセクハラを相次いで告発。クオモ氏は疑惑を否定し続けたが、州の司法当局からもセクハラを認定され、辞任に追い込まれていた。(ニューヨーク=藤原学思