二つとして同じ闘病生活はない 魂の存在を確信した夫の他界

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それぞれの最終楽章・読者から(4)

■金子美喜代さん(57)=千葉県白井市

 〈最近、指輪してるんだね〉

 夢に出てきた夫が私に語りかけたのは、亡くなって数日後。通夜と葬儀で、妻として最後の務めを立派に果たせるようにと、久しぶりに結婚指輪をはめていた。ちゃんと自分の葬儀は見ていたんだ、それもそんな細かいところまで……。魂は存在すると私は確信した。

 2019年6月、夫は食道がんを宣告された。ステージ3。結婚して30年、週末は20キロのジョギングを欠かさず、体重は1キロも増えず、納豆と豆腐が大好物。健康そのものだと思っていた。手術は不可能といわれたが、放射線と抗がん剤が奏功し、一時は12キロも減った体重が翌20年のお正月には元に戻った。治療中に会社は2カ月ほど休んだが職場に復帰し、検査結果も良好だった。

 ほっとしていた3月半ば、会…

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