松本幸四郎と片岡愛之助 ともに挑む「コテコテの上方歌舞伎」
田部愛
歌舞伎俳優の松本幸四郎が、関西で「コテコテの上方歌舞伎」ともいえる演目に挑む。「東京の役者が演じるのは無謀」としながらも、大阪出身の片岡愛之助とともに、明るく笑いにあふれた舞台を届ける。
2人が出演するのは、関西ゆかりの演目「雁(かり)のたより」。12月2~23日に京都・南座で開かれる歌舞伎公演「吉例顔見世興行」の第3部で上演される。
舞台は、兵庫県の有馬温泉。髪結床の主人、三二五郎七(幸四郎)が、湯治に訪れた大名の若殿の妾(めかけ)に見そめられるところから、物語は始まる。若殿が仕返しとして送ったにせの恋文に舞い上がり、踊る場面がみどころのひとつ。二枚目でいて三枚目という、上方歌舞伎特有の役柄だ。
「雁のたより」は、大阪弁の…
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