宝塚歌劇団星組の男役スター愛月(あいづき)ひかるが11月1日、宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)に笑顔で別れを告げた。
星組の大劇場公演千秋楽のこの日、トップ以外では異例ともいえるサヨナラショーが開かれた。
ショーの冒頭、愛月は白いきらびやかなししゅうの黒い燕尾服で登場。新人公演で初主演を務めた2010年の「誰がために鐘は鳴る」の「幸せの鐘の鳴る日」や、21年に宝塚バウホール主演をつとめた「マノン」の「マドリードへ」など、宝塚人生を代表するソロ曲を力強く歌いあげた。
中盤には、白い軍服姿で星組トップ娘役の舞空瞳とデュエットを披露。歌ったのは、名鑑「宝塚おとめ」の「演じてみたい役」に挙げていた「うたかたの恋」のルドルフの歌。最後の大舞台で、夢をかなえた。
その後、出演者全員が白い衣装で登場し、明るい雰囲気に。共演者たちとハグを交わすなどしながら、18年の主演舞台「不滅の棘」の「バンバン」などを晴れやかに歌った。
最後のあいさつ、はかま姿で
最後は緑のはかま姿で大階段を下りると、星組トップスターの礼真琴と、同期で宙組の芹香斗亜から花束を受け取った。
「宝塚に出会ってから、宝塚…