第12回すべての世代に広がる老後不安 どうなる年金「働き続けなければ…」

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石川春菜
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 「老後不安」が幅広い世代に広がっている。将来の年金水準を心配する現役世代だけでなく、年金を受け取る65歳以上になっても「『老後』のために働き続けなければ」という人は多い。ますます増えると考えられる低年金や無年金にどう対応し、暮らしの安心を守るかが大きな課題となっている。

「年金だけでは暮らせない」 まだリタイアできない71歳女性

 68歳の時、急に体重が減り始めた。かかりつけ医でも原因はわからず、そのうちに手の震えが始まり、目も見えにくくなっていった。働けなくなってしまうのではないか――。東京都の大矢さよ子さん(71)が強く感じたのは、「人生設計が狂う」という不安だった。

 「老後」に備えて貯蓄するため、それまで経理のパートやファイナンシャルプランナー(FP)などの資格をいかした相談業務など複数の仕事を掛け持ちし、土日もなく働いていた。3カ月後にバセドウ病の診断を受け、入院などで症状は改善。仕事は整理し、今は週2、3日、経理のパートを続ける。「年金だけでは生活ができない。せめて来年までは働き続けたい」と言う。

 大矢さんは、元シングルマザ…

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