自民陣営が「比例は国民民主」の公選ハガキ 神奈川5区

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北見英城
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 自民党公認で衆院神奈川5区から立候補している坂井学・前官房副長官の陣営が、一部の公選はがきで、比例区で野党の国民民主党への投票を呼びかけていたことが朝日新聞の取材で分かった。坂井陣営は「国民民主党の支持者が書いたものを坂井事務所から国民民主の支持者向けに発送した」と説明している。

 朝日新聞が入手した公選はがきには、ガッツポーズをする坂井氏の写真の横に「比例代表は国民民主党へ!」と印字されている。坂井陣営の説明では、坂井氏を支援する国民民主の支持者が、一部の公選はがきに宛名と国民民主への投票の呼びかけを書いて、坂井氏の事務所に持ち込んだものという。同選挙区は、菅政権で官房副長官を務めた坂井氏と「原発ゼロ」を主張する立憲民主党の前職山崎誠氏が一騎打ちで争う。

 立憲と国民民主は7月、連合とそれぞれ政策協定を結び、衆院選で「連携・協力し、一丸となって取り組む」ことを約束していた。この公選はがきについて、国民民主の神奈川県連幹部は「県連として関知していない」と説明した。

 ただ、立憲、共産両党などが推す野党系候補が菅政権の前閣僚らを破った8月の横浜市長選でも、国民民主は自主投票だった。県連幹部は「自民とは市長選を通じていい関係ができている」と話している。

 公選はがきは公職選挙法にもとづいて選挙運動のために使うはがきで、政党に所属している候補者は1人につき5万5千枚まで使うことができる。総務省によると、他党の比例への投票を呼びかけても法律には抵触しないという。(北見英城)

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