2年ぶりの対面開催、中ロはオンライン参加 今日からG20サミット

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高野遼、疋田多揚=ローマ、高田正幸=北京、相原亮
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 主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が30日、ローマで開幕する。対面での開催は大阪サミット以来2年ぶり。気候変動対策や新型コロナワクチンの分配、エネルギー問題などを2日間で議論する。ただ、中国の習近平(シーチンピン)国家主席らはオンラインでの参加となる。バイデン米大統領は同盟国とともに議論を主導する考えだが、どれだけ一致したメッセージを打ち出せるかは不透明だ。

 議長を務めるイタリアのドラギ首相は優先議題の一つに温暖化対策を挙げている。31日に英国で始まる国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)に向け、温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標時期なども議論するとみられる。世界最大の排出国である中国の動向が焦点となるだけに、習氏がローマを訪れないのは不安要因だ。

 習氏の外遊は昨年1月のミャンマー訪問が最後で、新型コロナの感染拡大後は1度も国外に出ていない。北京の外交筋は「権力を一手に握る習氏の健康は党にとって重大問題。リスクのある外遊には慎重にならざるをえない」とみており、各国で流行が続いていることを考慮したようだ。

 一方で、米中は一時に比べて歩み寄りの兆しが見え、両首脳は年内にオンライン会談する方向で調整中だが、中国が自国の一部とみなす台湾をめぐり、バイデン政権が台湾の国連機関への参加を促す姿勢を示すなど、対立の基本的な構図は変わらない。中国側には直接会談をする環境が整っていないとの判断もあったとみられる。

 プーチン氏はロシア国内で新型コロナの感染拡大が止まらず、中国と歩調を合わせるように、対策を理由に直接参加を見送った。

 衆院選と日程が重なった岸田文雄首相もオンラインで参加する見通し。自らの政権の経済政策として、「成長と分配の好循環」を柱とする「新しい資本主義」を説明し、先日閣議決定した新たな地球温暖化対策計画にも触れる予定だ。

主導権狙う米、欧州との関係修復は

 バイデン氏は中ロの首脳が「欠席」する中、各国の首脳と対面で会う機会を生かし、欧州とともに国際的な懸案についての議論で主導権を握りたい考えだ。

 サリバン米大統領補佐官(国…

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