栃木県内有権者の判断は? 衆院選あす投開票

2021衆院選

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 衆院選は31日、投開票される。衆院解散に伴う選挙だが、2017年の前回選挙から4年が経ち、事実上の任期満了選挙でもある。栃木県内の有権者は、新型コロナウイルス禍など、この4年間の出来事や候補者の訴えを通じ、どのような思いや意識で投票に臨むのだろうか。

 「この4年で一番変わったことは、コロナ。酒、飲食の世界は、客足が戻っていない。安全な飲食の手本を示す施策をして欲しい」

 そう話すのは佐野市の第一酒造社長、島田嘉紀さん(56)。「投票率は地域のマンパワーを示すと思う。特に若い世代は、世代間格差というのなら、ぜひ投票に行ってほしい」と願う。

 その若年層。茂木町のパート従業員七井健太さん(24)は、期日前投票を済ませたという。「街頭演説を聞いたり、選挙カーをよく見かけたりして、応援したくなりました」

 コロナ禍で外食するのもおっくうになった。「感染者の増減が繰り返されるのは、もう嫌。この人なら、大変な医療従事者のためにも、次の感染拡大を抑えてくれると思った」と、1票に託した思いを語った。

 政党への評価も様々だ。

 下野市のタクシー運転手、関末治さん(75)は「初乗り料金が下がったのに、乗る人が減った。売り上げはコロナ前の半分から3分の1。景気の冷え込みを感じます」と嘆く。

 支持政党は変わらないという。「全体的に年収を1割でも2割でも底上げし、お金が回るようにしてほしい。野党の演説を聴きましたが、雄弁さばかりが目について具体策が見えなかった。反対ばかりじゃダメ」

 那須塩原市で酪農を営む男性(45)は、支持政党はないものの、前回同様、自民候補に投票するという。「補助金が出ることを考えると自民になっちゃう。でも、補助金は農家のためではなく、票集めのためなんだと思う。自民はうちが出していますって言うけれど、それって、俺らが出している税金なんだよね」

 宇都宮市の女性会社員(43)は、野党候補に期日前投票したという。「生活が良くなったという感覚がない。自民は長く政権を担っているけれど、コロナ対策は後手後手。東京五輪を中止していたら、コロナ禍はもっと早く収束していたのでは。トップが交代しても、こうした印象は変わらない」と話す。

 宇都宮市の主婦、福田智子さん(63)は「選挙が終わったら給付金をもらえるのでしょうか。野党が勝ったら大盤振る舞いしてくれそうですけど。国のお金の使い道には無駄がたくさんあるんじゃないんですか。無駄なお金をしっかりかき集めてくれそうな党に投票します」と言う。

 鹿沼市の障害者支援会社社長、兼子文晴さん(41)は「街の発展が遅い感じがする。以前から、これらを改善できると思う候補に投票してきた」。今回も変わらないという。

【動画】40秒でわかる!衆院選、投票ってどうやるの?

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