軽石が投開票に影響? モズクもピンチ 沖縄県、撤去作業を開始

光墨祥吾、白石昌幸
【動画】軽石漂流のシミュレーション=海洋研究開発機構提供
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 小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火でできた大量の軽石が沖縄本島などに漂着している問題で、沖縄県は29日、本島北部の国頭村にある辺土名(へんとな)漁港で軽石の撤去作業を始めた。撤去には2~3週間を見込んでいる。

 沖縄本島の南、人口約220人の久高島南城市)では、本島との間を結ぶフェリーや高速船が軽石の影響で入港できず、28日午後から運休。南城市によると、衆院選の投開票日の31日、久高島の投票箱は船で本島に運んで開票するが、運べない場合に備え、海上保安庁などに協力を求めてヘリコプターで運ぶことなども検討している。運休が長引けば食料品や薬品などが運べず、住民の生活に影響が出る可能性もある。

 県水産課によると、モズクの一大産地のうるま市では、モズクの養殖作業が滞っている。水槽で種付けをして海に移すが、船が出られないという。

 また鹿児島県は29日、奄美群島の市町村や第10管区海上保安本部などと対策調整会議を開いた。県によると28日時点で、奄美群島内の港湾や海岸の83カ所に軽石が漂着。計12隻の漁船に被害が出たほか、フェリーの一部が欠航している。塩田康一知事は「県民生活に与える影響が少なくなるよう必要な対策を取る」と述べた。(光墨祥吾、白石昌幸)