「加担したら、お前の人生ガッデム」 蝶野正洋さんが詐欺防止に一役

多田晃子、上保晃平
【動画】プロレスラーの蝶野正洋さんを詐欺加担防止広報大使に委嘱=撮影上保晃平
[PR]

 少年が電話による詐欺の「受け子」などになるのを防ごうと、千葉県警は29日、プロレスラーの蝶野正洋さんを「電話de詐欺加担防止広報大使」に委嘱した。県警本部では同日、蝶野さんが詐欺グループのボス役を熱演した寸劇が披露された。県警の公式ユーチューブチャンネルなどで配信される。

 寸劇は、県警が詐欺グループの黒幕を解明したというニュース映像が流れるところから始まる。記者会見の中継に切り替わると、県警幹部が、指名手配中の詐欺グループのボス役に扮する蝶野さんの顔写真を公開する。

 その後実演となり、受け子の少年役が逮捕されるまでが演じられる。「短時間高収入」「当日払い5万から」。ネット上の文言につられ、バイトを探していた少年がダイレクトメールを送ると、詐欺グループの事務所につながり、「荷物」と称した金を被害者から受け取ってくるよう指示されるというストーリーだ。

 最後に、蝶野さんはカメラに向かって「簡単に稼げるバイトはない」「友達や先輩に誘われてもきっぱりと断る」などと警告。「おいしい話にろくなものはない。本当に気をつけてもらいたい」と訴えた。

 県警によると、今年の電話de詐欺の被害は809件(9月末)、被害総額は約19億円(8月末)で全国ワースト2位。9月末までに検挙された106人のうち少年は11人。県警は受け子に少年が多い理由として、アルバイト感覚で高収入が稼げるほか、受け取るだけの気軽さも関係していると指摘する。(多田晃子、上保晃平)