ピクトグラムで「盗撮に注意!」 京都で増える被害、大学生ら考案

原田達矢
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 盗撮を防ごうと、東京五輪で話題となった「ピクトグラム」で注意を呼びかけるステッカーができ、府内の地下鉄や商業施設で活用が広がっている。今年はスマートフォンなどをつかった盗撮の検挙数が増加しており、京都府警は被害の未然防止につなげたいと期待する。

 「後ろに注意!」「盗撮に注意!」。手のひらサイズのステッカーには注意を呼びかける言葉と、エスカレーターでカメラを向ける犯人の姿が黄色と黒色のピクトグラムで表現されている。8月の地下鉄北大路駅を皮切りに今月29日までに、利用者が多い府内の駅や商業施設の計20カ所に、約120枚が貼られた。

 デザインしたのは、京都女子大家政学部4年の藤沢真由さん(22)と同3年の三好詩乃さん(21)。2人には12日、府警から感謝状が贈られた。藤沢さんは高校生の頃に痴漢の被害にあった経験があり、家族や友人にも相談できず苦しんだという。「被害を受けると心の傷が残る。未然に防ぐために『注意してください』という思いを込めました」

 人身安全対策課によると、今年9月末までの盗撮の検挙件数は112件で前年同期に比べて59件増えた。このペースで増加すると、ここ5年で最多となる可能性もある。

 件数が増えた理由は、昨年よりも外出する人が増え、人の流れが活発になったことのほか、2019年に府迷惑行為等防止条例が改正されたことも要因だという。

 改正によって、スマホやカメラに撮影した画像が残っていなくても、下着にカメラを「向ける行為」も検挙の対象になった。住居や宿泊施設の客室も新たに対象場所に加わった。同課の西田勝志課長は「手口が巧妙化しており、駅のエスカレーターなど狙われやすい場所ではステッカーを活用して注意を促したい」と話している。(原田達矢)