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乳がん患者の手術で、逆の乳房を誤って医師が切除 千葉大病院

竹中美貴
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 千葉大病院は29日、左乳房にのみ全切除の必要があった50代女性の乳がん患者について、右乳房も全切除する不必要な手術をしていたと発表した。担当した同院の医師が両乳房の検査の報告書を取り違え、誤認していたのが原因。この医師はすでに退職したという。

 同院によると、医師は週1回勤務する県内の別の病院と、実際に手術をした千葉大病院の両施設でこの患者を担当していた。2017年10月、県内の病院ですでに左乳房の乳がんが発覚していた患者に、右乳房の組織検査も実施。結果は悪性ではなかったが、医師は左乳房の報告書を右乳房と取り違えて、患者への説明を行っていた。千葉大病院で同12月、右乳房を含む両乳房の全切除が行われた。

 手術後、摘出した乳房の組織検査でミスが発覚。医師は手術前に同院で再度組織検査をする際にも、左乳房の標本を右乳房のものと思い込み依頼していた。患者とは示談が成立したといい、同院は「この事実を大変重く受け止め、再発防止に取り組んでおります」とコメントしている。(竹中美貴)