二階氏、引退説ささやかれたが…「比較しないで」と13選 和歌山

2021衆院選自民立憲

滝沢貴大、高田純一 国方萌乃 勝部真一
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 衆院選は31日に投開票された。県内の三つの小選挙区のうち、1区は国民前職の岸本周平氏(65)が制し、5回目の当選を決めた。2区と3区はいずれも自民前職の石田真敏氏(69)と二階俊博氏(82)がそれぞれ議席を守った。小選挙区の投票率は58・24%(前回52・96%)だった。

1区 岸本氏、辻立ち重ね5選

 国民前職の岸本周平氏が自民前職の門博文氏との一騎打ちを制し、5選を果たした。

 午後8時、当選確実が報じられると、和歌山市内の岸本氏陣営の会場では集まった支援者から拍手がわき起こった。岸本氏は「不安だったが、『日本一の応援団』がいるから絶対大丈夫と言い聞かせた。懸命に生きる皆さんの声を国会に届けます」と笑顔を見せた。

 選挙戦では駅前や交差点に1人で立つなど、近い距離で市民と向き合うことに重きを置いた。「普通の生活を守ることが重要」として、コロナ禍からの立て直しや、子育て、介護の改善などを訴えた。

 門氏は、4回連続で岸本氏に敗れた。選挙期間中、閣僚経験者が連日応援に駆けつけ、国とのパイプ役を果たしてきたことを強調したが及ばなかった。門氏は「目標を達成できず、申し訳ありません」と述べた。(滝沢貴大、高田純一)

2区 石田氏、安定8選

 自民前職の石田真敏氏が新顔3氏を振り切って、8選を決めた。

 「長く支えていただき、大臣も務めた。皆さんの期待に沿えるよう頑張っていく」。午後8時過ぎ、当選確実の一報を受け、石田氏は岩出市宮の事務所で支援者らと万歳した後、そう言って頭を下げた。

 また、野党が共闘し、統一候補を擁立したことに触れ、「一つ間違えれば大変なことになると、気を引き締めて戦わせていただいた」と話した。

 選挙戦では、当面の課題として新型コロナ対応を挙げ、「司令塔の強化、国の役割分担の明確化などを、これからの予算編成の中で対策を講じていく」と主張。被害が予想される南海トラフ地震については、「憲法に緊急事態条項を設けることをしっかりと議論し、備えなければならない」と改革の必要性を訴えた。(国方萌乃)

3区 二階氏、交代論封じ13選

 自民前職の二階俊博氏が新顔3人を退けて、13回目の当選を果たした。

 御坊市島の事務所前に集まった支持者の拍手の中、壇上に立った二階氏は、「次に向かってこの和歌山を躍進させる責任がある。力を貸してください。日本一のふるさとと言えるようにがんばろう」とお礼の言葉を述べた。

 5年間務めた党幹事長を退いたものの、選挙期間中は応援演説などで全国を回ることも多かったが、自民県議や各首長らが支持を呼びかけ、終始優位に選挙戦を展開した。

 1996年に小選挙区制が導入されて以降、この選挙区で初めて4人が立候補。高齢でもあることから一時期「引退説」もささやかれたが、「ほかの人と比較しないでほしい」「(進退は)選挙民のみなさんが決めること」などとし、「世代交代を」と訴える他陣営を寄せ付けなかった。(勝部真一)

2021衆院選

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