冷凍食品、ポテチ、牛丼…食品の値上げ続々 メーカーが訴える三重苦

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山下裕志
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 身近な食品の値上げ決定が相次いでいる。原材料の価格に加え、原油高で物流などのコストも上がっているためだ。最近の円安傾向も追い打ちをかけ、さらに幅広い食品に価格転嫁が広がる可能性がある。

 味の素冷凍食品は、ハンバーグやメンチカツなど18商品を来年2月以降に値上げする。「それいけ!アンパンマンポテト」など価格を据え置いて内容量を減らす商品もあり、実質的な値上げ幅は約4~13%。中国の需要増で輸入牛肉や油脂の価格が上昇しており、原油高は物流のほか工場燃料や包材などの費用も押し上げているという。

 飲食店やスーパーの総菜で使われる業務用のギョーザやコロッケなど346商品も、約3~8%値上げする。タイで生産する唐揚げなども、出荷価格や量を見直す予定だ。

 日清フーズは、政府による輸入小麦の売り渡し価格の上昇を受け、薄力粉などを値上げする。山崎製パンも、食パンや菓子パンの一部の出荷価格を平均7・3%上げる。カルビーは、北海道産のジャガイモの収穫量が約1割減るとみて「ポテトチップス」の一部商品を値上げし、「じゃがりこ サラダ」「ピザポテト」などは量を減らす。ネスレ日本は、不作や円安などで8月のコーヒー豆の価格が昨年初めの約2倍に高騰していることを受け、湯に溶かして飲む家庭向けコーヒーなど56商品の希望小売価格を、1~2割ほど引き上げる。

 牛丼チェーンの吉野家は、北米産の牛肉を使った牛丼の「並盛」を10月29日から約7年ぶりに値上げした。「特盛」「超特盛」へのサイズ変更の価格も、豚丼や牛カルビ丼も含めて引き上げた。同業の松屋も9月、一部地域で扱っていた「牛めし」を値上げして全国で統一販売している。ハンバーグ店「びっくりドンキー」は、直営店でサラダ(一部を除く)などを値上げした。

 大手食品メーカー幹部は「原料高や為替、エネルギー高騰もあり食品メーカーには逆風」と話す。コスト増の吸収が限界に達したと訴える企業が多い。(山下裕志)

■値上げが発表された食品の例…

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