アナウンス響く駅構内が会場 インドネシアの「エキナカ接種」

新型コロナウイルス

半田尚子
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 インドネシアの首都ジャカルタの駅では「エキナカ」接種が人気だという。アクセスの便利さや広い駅舎の通気性のよさだけでなく、接種するワクチンを選べるためだ。

 接種が行われているのは軽量高架鉄道(LRT)のプガンサアン・ドゥア駅。9月に新型コロナワクチン接種会場が設けられ、これまでに6200人以上が接種を受けた。

 駅舎は3階建て。健康チェックを受けてから改札を通り、待合ロビーで接種を受ける。線路は2階を通っており、電車が走ると小刻みに揺れる。

 10月19日に朝日新聞助手が会場を訪れると、電車発着のアナウンスが鳴り響く中、医療従事者らが「次の人!」と声を張り上げ、来場者を次々とさばいていった。

 インドネシアでは接種するワクチンの種類を選択できないことが多いが、ここでは選べることも魅力の一つ。駅入り口に接種可能な「ワクチンメニュー」が貼り出されている。

 この日、接種可能だったのは、中国シノバック製、米ファイザー製とモデルナ製、英アストラゼネカ製の4種類。接種を受ける人が希望のワクチンを選んで順番を待つ。シノバック製とファイザー製への問い合わせが多いという。

 初めて接種を受けたイバナ・コザリさん(28)はファイザー製の入荷を待っていたという。「ワクチンを選べるのはとてもありがたい。駅舎は広くて通気性もよく、病院で受けるより安心です」と話した。

 インドネシアでは6月から感染が急拡大。7月には1日の新規感染者数が5万人、死者数が2千人を超えた日もあった。次の感染拡大局面に備え、政府はワクチン接種を進めるが、2回接種を終えたのは全人口の4分の1にとどまっている。(半田尚子)

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