幹事長1カ月で交代、軟着陸狙う首相 麻生氏の信頼厚い茂木氏起用へ

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岡村夏樹 鬼原民幸
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 衆院選の投開票から一夜明け、与野党が来夏の参院選を見据えた立て直しに動き出した。岸田文雄首相は新幹事長に茂木敏充外相の起用を決定。早期の公約実現に取り組む考えを示した。立憲民主党は連合との関係修復などを急ぐが、乗り越えるべき課題は多い。

 国会で「絶対安定多数」の議席を得た自民党。記者会見に臨んだ首相は「この国の未来を作り上げていってほしいという民意が示されたことは大変ありがたい」と胸を張った。一方、こうも付け加えた。

 「多くの厳しい声も寄せられたことについては厳粛に受け止めなければならない」

 実際、今回の衆院選では野党側の候補者一本化などを受け、各地で自民党候補の接戦が相次いだ。全体の選挙を取り仕切る甘利明幹事長が小選挙区で落選。さらに、石原派領袖(りょうしゅう)の石原伸晃元幹事長が敗れ、比例区での復活当選もできなかった。これまで当選を重ねてきた重鎮らの苦戦も目立った。

 とりわけ、首相を9月の総裁選で中心となって支えた甘利氏の落選は、首相にとって大きな痛手だった。現職幹事長が小選挙区で敗れるのは初めてで、党内には動揺が広がっていた。甘利氏はすぐに首相に辞任の意向を伝達。政権発足からわずか1カ月足らずで、要となる幹事長の交代に追い込まれた。

 首相が後任に選んだ茂木氏は、政策通で知られ、竹下派の会長代行を務める。党内最大派閥の細田派に影響力がある安倍晋三元首相や、麻生派を率いる麻生太郎副総裁の信頼も厚いことから、前代未聞の幹事長辞任の衝撃を軟着陸させるねらいがあったとみられる。

 ただ幹事長を代えても、岸田…

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    駒木明義
    (朝日新聞論説委員=ロシア、国際関係)
    2021年11月2日10時38分 投稿
    【視点】

    「外相がまた変わるのか」というのが、茂木氏の幹事長起用についてのニュースを聞いたときの最初の感想でした。 2004年3月に外相に就任したロシアのラブロフ氏がこれまで相手にしてきた日本の外相は、川口順子、町村信孝、高村正彦、中曽根弘文、岡田

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