第3回このままではカワイルカの二の舞いに…スナメリ絶滅阻止へ住民ら奮闘

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岳陽=平井良和
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 「見えた! 1頭、2頭いる!」。長江の中流域、中国湖南省の洞庭湖上を行く小型船の上で、子どもたちが大きな歓声を上げた。遠くの水面にわずかに背中を出したのはイルカの仲間、スナメリだ。

 エンジンを止めた船の様子をうかがうかのように水面に出て、また、すぐに潜る。

 日本の周囲では浅い海で暮らすが、長江流域にいるのは淡水に適応した種だ。笑顔のように見える顔や丸みのある姿で、古くから「川の豚」と呼ばれて親しまれてきた。

「残念なことに、もうすぐいなくなるかもしれません」

 だが、世界で唯一とも言われるこの淡水のスナメリは個体数が激減し、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで、絶滅危惧種とされている。

中国の急速な経済成長と引き換えに深い傷を負った長江をめぐる連載の最終回です。スナメリを守ろう―― 記事後半では、環境活動団体と元漁師が協力する様子を描きます。

 湖南省岳陽市を拠点とする「…

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