徳島1区、自民・後藤田氏敗北のなぜ 国政選で「県政批判」が要因か

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杉田基
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 10月31日に投開票された衆院選は、結果的に自公政権に逆風が吹いた選挙ではなかった。だが、徳島1区では、小選挙区で7回連続当選の自民の後藤田正純氏(52)が、過去6回退けてきた無所属の仁木博文氏(55)に敗れた。なぜだったのだろうか。記者が振り返った。

 後藤田氏は、「カミソリ後藤田」と言われた元副総理の後藤田正晴氏を大叔父に持ち、妻は俳優の水野真紀さん。抜群の知名度もあってこれまで小選挙区で無敗だった。だが、今回はとにかく、言いようのない違和感が残った選挙だった。

 後藤田氏は選挙戦で、「徳島の民主主義を守る」「県民目線の県政を取り戻す」と、知事と県議会最大会派・県議会自民党の関係を「なれ合い」と指弾。国政選挙にもかかわらず、県政批判を訴えの軸にしたのだ。背景には、後藤田氏と、県議会自民党の県議らが上層部を占める自民党県連の対立があった。

 対立が顕在化したのは2年前の知事選だった。県連は5選を目指す現職を推薦したが、後藤田氏は多選を批判し新顔を推した。

 その後も後藤田氏は、SNSで県連や県議会自民党を「知事とのなれ合い」と批判し続け、県連が今年5月、党本部に後藤田氏を公認しないよう申し入れる異例の展開をたどった。結局、公認は出たが、県連は「自主投票」を決定。協力関係にある公明党県本部も足並みをそろえた。

 1区に県連が推す候補がいな…

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