無数のフラッシュが光った。目の前には、数十人の記者やカメラマン。
「今井瑠々です。4月4日、25歳になりました。同じ世代の若者に、挑む姿勢を示したいんです」
衆院選・岐阜5区に、立憲民主党から立候補する。それを表明する記者会見は、25歳の誕生日に設定された。マイクを持つ手がふるえた。あんなに緊張したのは初めてだ。
衆院選の小選挙区では全国最年少の候補として、岐阜5区に立候補した立憲新顔の今井瑠々氏(25)は、約1万4千票差で次点に終わり、比例での復活もなかった。今井氏の選挙戦に、同学年にあたる記者が密着しました。
25歳・女性。
「それがあなたの一番の強み」と周りに何度言われたかわからない。
選挙事務所のスタッフも、「やっぱり若い女性だから、いっぱい取材くるよね」と喜んでいた。
小選挙区の候補者では全国最年少。政治に「若い力」が必要だ。自分も繰り返しそう訴えた。若さを印象づけるため、有権者に話しかける際は、歩くのではなく走って近づいた。陣営で指南されたことだ。
一方、「女性」がクローズアップされることは、ちょっと気になった。
政治の場に女性が少なく、注…
- 【提案】
■今井瑠々よ、人材ビジネス会社出身の底力を見せよ 佐藤瑞季記者は何を訴えかけたかったのだろう?まるで、サブスクで流れる無難なJ-POPのような記事だった。取材対象を消費していないか。朝日新聞愛読者として、苦言を呈さなければならない。最初