2017年の立憲民主党の結党以来、同党を率いてきた枝野幸男代表が、衆院選で議席を減らした責任を取って辞任を表明した。安倍政権が強行した安全保障関連法への反対から始まった「野党共闘」が岐路を迎えることになった。後任を選ぶ代表選では野党結集のあり方が争点になる見通しだ。
「政権選択の構えを作ることはできたが、現有議席を下回るという大変残念な結果となった。ひとえに私の力不足だ」。枝野氏は2日、国会内で開かれた立憲の執行役員会で、辞意を表明した。
政権選択とされる衆院選で初めて「野党共闘」を実現させたが、100議席以下に沈んだ。「夢にも思っていなかった」(福山哲郎幹事長)結果だった。
投開票日から一夜明けた1日午前、福山氏は枝野氏と面会し、幹事長を辞任する考えを伝えた。ただ、枝野氏は自身の事務所にこもったままだった。
多かった惜敗「勝っていたら違う風景が」
枝野氏がすぐに辞意を表明し…
【視点】枝野氏に関しては忘れられない記事があります。 『保守「本流」誰の手に のまれるハト派』(2014年2月9日)という朝日の記事です。 当時、加藤紘一、古賀誠、山崎拓氏らが集い「今の自民党は右に寄りすぎだ」「『保守本流』を担う世代
【解説】今回の選挙は、第1党の自民党と、第2党の立憲民主党が議席を落とした選挙とみることもできます。自民党が安定多数をとったという議席の意味だけに目を奪われてはいけないのではないでしょう。 立憲民主党は、安倍政治への対抗政党ではなく、政権担当