垂・中国大使が福建省トップと会談 「貿易や交流を進展」で合意

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福州=奥寺淳
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 垂秀夫・駐中国大使は2日、中国福建省の福州で同省トップの尹力・省党委書記と会談した。中国の習近平(シーチンピン)国家主席が10月に岸田文雄首相との電話協議で日中関係の維持と発展に意欲を示したことを受け、尹氏は「省レベルでも日本との貿易や交流関係をさらに進めていきたい」と述べた。

 尹氏は会談で、福建省にとって日本は5番目に大きな貿易パートナーだと紹介。今年1~9月の日本と福建省の貿易総額が前年同期比27%増の640億元(約1兆1300億円)となったと明らかにし、「長期にわたって友好的な交流関係を保っている」と語った。会談に出席した関係者によると、尹氏は福州に「日中協力発展地区」をつくり、日本企業を誘致していきたいと述べたという。

 これに対し、大使として初めて同省を訪れた垂氏は「福建省の発展は目を見張るものがある」と述べ、かつて同省の地方指導者を務めた習氏らの功績にも触れた。

 一方で、中国各地で電力不足…

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