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米ファイザー、今年のワクチン売上高4兆円超 全体の4割以上

ニューヨーク=真海喬生
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 米製薬大手ファイザーは2日、今年の新型コロナワクチンの売上高が360億ドル(約4・1兆円)になる見込みだと発表した。通常の2回接種に加え、3回目の「ブースター接種」や子ども向けの接種が増えると想定し、従来予想の335億ドルから引き上げた。来年も290億ドル(約3・3兆円)と巨額の売り上げを見込む。

 2日にあった7~9月期の決算発表で明らかにした。ワクチンは10月末時点で計20億回分を152の国と地域に供給したという。来年は、供給量は17億回分、生産量は40億回分に達する予定で、各国政府などとの契約次第で売上高はさらに増える可能性がある。

 ワクチンの売り上げが上乗せされることで、今年の会社全体の売上高は最大で820億ドル(約9・3兆円)と前年の2倍近くに増える見込み。4割以上をワクチンが占める計算だ。

 先進国で接種が進み、ブースター接種も始まる一方で、新興国途上国などでは進まない「ワクチン格差」が深刻化している。アルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は会見で、今年の生産のうち「少なくとも10億回分は中・低所得国に供給する」と述べた。(ニューヨーク=真海喬生)