米バージニア州知事選、共和党のヤンキン氏が当選確実 民主党に打撃

アーリントン〈バージニア州〉=大島隆
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 来年秋の米中間選挙の前哨戦として注目されていた、バージニア州知事選挙が2日に投開票され、共和党候補で元投資ファンド幹部のグレン・ヤンキン氏(54)の当選が確実となった。AP通信など複数の米メディアが報じた。バイデン大統領の支持率が低下傾向にあることもヤンキン氏に有利に働いたとみられ、敗れた民主党にとっては大きな打撃となる。

 元カーライル・グループ共同最高経営責任者(CEO)のヤンキン氏は、教育問題などを争点に掲げて選挙戦を展開。序盤は優勢だった民主党候補で元同州知事のテリー・マコーリフ氏(64)を終盤に逆転した。米軍のアフガニスタン撤退をめぐる混乱や新型コロナ対策、物価高などでバイデン大統領の支持率が42%(ギャラップ社調査)と低迷していることも影響した。

 民主党のマコーリフ氏は選挙戦で、ヤンキン氏とトランプ前大統領の結びつきを強調。トランプ氏の復活を警戒する有権者に訴えた。バイデン大統領やハリス副大統領、オバマ元大統領も応援演説に駆けつけ、党を挙げて支援をした。

 一方のヤンキン氏は、トランプ前大統領の支持を得て共和党の予備選挙を勝ち抜いた。しかし本選挙では、都市部や郊外の有権者の支持を得るためトランプ氏とは距離を置き、教育や経済など政策課題を中心に訴えた。

 かつては共和党と民主党が拮抗(きっこう)していたバージニア州だが、近年では民主党が優勢となり、2020年の大統領選挙では、民主党のバイデン氏が共和党のトランプ氏に10ポイントの差をつけて勝利していた。それだけに今回の結果は、来年11月の中間選挙に向け共和党にとって大きな弾みとなる。一方で民主党にとっては大きな打撃で、今後の選挙戦略の見直しを迫られそうだ。(アーリントン〈バージニア州〉=大島隆

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    鵜飼啓
    (朝日新聞オピニオン編集長代理=国際)
    2021年11月3日19時6分 投稿

    【視点】バージニア州は首都ワシントンに隣接した地域など都市部ではリベラルな住民が多く民主党が優勢で、それ以外の地域は保守的で共和党が強いという土地柄。近年は州全体の選挙では民主党が優勢になっていました。それは今回が揺り戻された形です。米紙ニューヨー