「陸上界もフロンターレを参考に」 五輪代表の卜部蘭が語るクラブ力

聞き手・辻隆徳
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 2年連続4度目のJ1優勝を果たした川崎フロンターレの熱狂的なサポーターが陸上界にいる。東京オリンピック(五輪)陸上女子1500メートル代表の卜部蘭(26)だ。お祝いのメッセージとともに、クラブの魅力を語ってもらった。

 2年連続のリーグ優勝おめでとうございます! 夏場に田中碧選手と三笘薫選手が移籍して、どうなるのかなと思いましたが、シーズンを通してずっと強いフロンターレでした。

 今年は新型コロナウイルスの影響で等々力に足を運ぶことはできなかったですが、パソコンの前に座り、インターネット配信で応援していました。時々、試合の日に等々力までランニングをしました。隙間から少し試合会場が見えるので、「いいなー」って思いながら帰路につくことも(笑)。

 ユニホームは4枚持っています。中村憲剛さんの「14」、田中碧選手の「25」、あとは12番(サポーター番号)と、バンドのSHISHAMOさんとフロンターレがコラボしたものです。

 私がクラブを好きになったきっかけは、2017年のタビナス・ジェファーソン選手(現・J2水戸)のフロンターレ入団でした。実は私の弟もサッカーをしていて、小学生のときに彼と同じチーム(FC・WASEDA)でした。私もちょうど大学を卒業して、いまの拠点に引っ越してきた頃でした。テレビでフロンターレの番組をやっていて、そこから定期録画を始めてチームのことを知るようになったんです。

 このクラブは特に人とのつながりや地域の方を大切にしている印象があって、温かいなと感じます。東日本大震災後の陸前高田市との交流もそのひとつ。サッカー教室で交流した子が、のちにフロンターレのグッズショップで働いているというのを知って、すごいことだなって。ずっと関係性を築いていないとあり得ないことですよね。試合ごとにあるイベントもユニークなものが多くて、サポーターを楽しませてくれています。陸上界もフロンターレから学ぶことは多いです。

 10月30日に「TWOLAPSミドルディスタンスサーキット東京大会」という陸上大会がありました。私も運営に関わり、観客と参加者が楽しめる大会をめざしました。私の発案で大会の最後にチームに分かれてリレーを行いました。私もフロンターレのユニホームを着て参加しました。以前の大会で知り合った「フロサポ」の方にも来ていただきました。「楽しかった」と言われて、うれしかったですね。

 フロンターレも様々なことを継続していくことで、人気クラブに成長しました。私たち陸上界もこうした大会を続けていくことで、陸上ファンを増やしていかないといけません。

 今後もフロンターレの取り組みを参考にしていきたいです。もちろん、来年は等々力で観戦できたらなと思っています!(聞き手・辻隆徳)