長嶋茂雄さん「ファンあってのプロ野球」 皇居で文化勲章親授式

杉浦達朗

 文化勲章受章者の親授式が3日、皇居・宮殿であった。受章者9人のうち、プロ野球巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さん(85)、歌人の岡野弘彦さん(97)ら6人が出席し、天皇陛下から勲章が贈られた。

 ほかの出席者は、文化人類学の川田順造・東京外国語大学名誉教授(87)、洋画家の絹谷幸二さん(78)、歌舞伎俳優の尾上菊五郎さん(79)=本名・寺嶋秀幸=、数学の森重文・京都大学高等研究院長・特別教授(70)。

 陛下は勲章授与後、受章者一人ひとりに声をかけ、長嶋さんとも言葉を交わした。長嶋さんの次女三奈さんによると、陛下は長嶋さんに「野球を長い間やってこられたので、良かったと思います。実際に私も野球の経験があるのでうれしいです」と話したという。長嶋さんは三奈さんを通じ、「より一層野球界のために、そしてファンあってのプロ野球なので、もっと一生懸命頑張っていきたい」とコメントした。

 親授式の後に開かれた記者会見には、岡野さん、川田さん、絹谷さん、森さんが出席。昭和天皇をはじめ皇族方、陛下や皇后雅子さまにも和歌の指導をしてきた岡野さんは「九十(ここのそじ)七つの齢(よはひ)たまわりて今日寿(ことほぎ)の歌たてまつる」と和歌で喜びを表し、「一層精進を重ねる決意です」と語った。(杉浦達朗)