高知・室戸岬沖の船舶衝突 死者はサンゴ漁の漁船乗組員

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 3日午前5時50分ごろ、高知県室戸市室戸岬沖の南約10キロの海上で、三洋海運(東京)が管理する石炭灰の運搬貨物船の碧南丸(へきなんまる)(1989トン、乗組員11人)から「漁船と衝突した。付近が暗く詳細がわからない」と118番通報があった。高知海上保安部によると、漁船は転覆し、乗組員の山下昭二さん(58)=室戸市=が死亡した。

 同保安部などによると、転覆したのは高知県漁協室戸岬支所所属で、海底のサンゴを取る漁船の神龍丸(しんりゅうまる)(4・9トン、乗組員2人)。事故当時に近くにいた複数の漁船が2人の救助にあたった。山下さんは転覆した船内に取り残され、搬送先の病院で死亡が確認された。転覆した船底上にいた船長の男性(25)=同県奈半利町=も救出され、打撲などの軽傷。貨物船の乗組員にけがはないという。

 同保安部は両船とも運航中の衝突とみており、業務上過失往来危険と業務上過失致死傷の疑いで捜査する見通し。同保安部などによると、漁船は漁場に向かっていた。貨物船は山口県徳山港で荷物を下ろして愛知県衣浦港に向かう途中で、海上の天候は晴れで視界は良好だったという。