旗手怜央、川崎の先輩の言葉に涙 僕が一人で抱え込むものではない

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構成・辻隆徳
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川崎フロンターレ 旗手怜央選手の手記

 1年目の昨年、優勝した試合はスタートからピッチに立っていませんでした。選手である以上、最初から最後までピッチに立ちたいという思いは絶対にある。今年は圧倒的に出場時間が多くなり、チームでの役割も変わっていくのを僕自身も実感した。だから優勝したいという気持ちが強くなった。うれしい優勝です。

 今年は東京オリンピック(五輪)を経験して、勝つことの重要性を改めて感じました。

 (吉田)麻也さんが「オリンピアンとメダリストはまったく違う」という話をしていました。いくらいい試合をしても、いいプレーをしても、勝たないと評価されない。3位決定戦で相手のメキシコは最初から気持ちをふりしぼってきた。それが3位と4位の差。チームに戻って、この経験を生かしたかった。チームも個人も評価されるのは優勝。そこにしがみつきながらやっていきたいと思っていました。

 でも、五輪後の3試合は苦しかった。8月14日の柏戦、21日の広島戦で引き分け。次の25日の福岡戦で(今季)初めて負けました。

 広島戦後にベンチで泣きました。何が理由だったのか、正直覚えていません。でも、帰ってきて勝てなかったことに尽きるのかな。五輪で一緒に戦った(田中)碧と(三笘)薫が海外移籍でチームを離れた後の試合。2人に頼っている部分があった。2人の穴を埋めないといけない、僕も成長しないといけないという思いがあった。僕がどうにかしないといけないと気負いすぎていた部分があった。

 泣いた試合後のホテルで(小…

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