曲を市に無償提供、南こうせつさんに感謝状 列車到着メロディーにも

中沢絢乃
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 文化の日の3日、大分県杵築市は各分野で尽力した市民に対する表彰式を開き、住民自治などに長年取り組んでいる市民・団体計10組を功労者として表彰したほか、夜間の児童の見守りや多額の寄付などで貢献した家族や企業など計10組に感謝状を贈った。

 市在住のミュージシャン南こうせつさん(72)にも感謝状が贈られた。南さんは作詞家の星野哲郎さんの詞に、自身が作った曲をつけた「おかえりの唄」を市に無償提供。アレンジや譜面作成にも協力し、8月からはJR杵築駅の列車の到着メロディーになった。夕方の時報として市内40カ所の屋外スピーカーから流れるミュージックチャイムなどにも使われ、市民らに親しまれている。

 地元のケーブルテレビ「杵築ど~んとテレビ」が3月、JR杵築駅など市内各地をロケ地に、南さんや住民らが出演するプロモーションビデオを制作した。

 南さんは「小さい頃に、学校で描いた絵が表彰された時のような気持ちで、素直にとてもうれしいです」。永松悟市長は式辞で「コロナ禍で会いたい人に会えない、故郷に帰れないという人たちに、まさに今求められている曲を提供いただいた。プロモーションビデオは市内の有志も参加した地元愛の詰まった作品になった。心から感謝申し上げます」と話した。(中沢絢乃)