コロナ禍でテレワークやリモート授業が増えるなか、「仕事や勉強に集中できない」「コミュニケーションがはかどらない」といった悩みも多い。文具やオフィス家具をつくるコクヨ(大阪市)は実験オフィスを立ち上げ、新しい働き方を模索している。黒田英邦社長(45)に実験のねらいを語ってもらった。
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――コロナ下で、文具やオフィス家具の活躍する場面である働き方や学び方の変化をどう見ていますか。
「デジタル化が進み、オフィスや学校ではリアルとデジタルを組み合わせるのが、当たり前になりつつあります。コロナ禍でウェブミーティングやオンライン授業が加速し、シーンごとに商品をつくるのでは、世の中のスピードに間に合いません」
「今年2月に定めたコクヨの長期ビジョンでは、変化に追随できていないとの危機感を表明しました。事業をつくるプロセスのデジタル化に取り組み、デジタルを前提にした働き方・学び方になるように会社として進めなければいけません」
――今年2月、東京に地上5階の北館、地上11階の南館からなる、働き方の実験施設「ザ・キャンパス」を開きました。
実験施設にはどのような狙いがあるのでしょうか?そしてコクヨが提案する新しい働き方とは――。 記事の後半では、コロナ禍で定着したリモートワークのヒントを探ります。
「自社ビルをリニューアルし…
- 【視点】
文具やオフィス家具のイメージが強いコクヨですが、最近はテレワークに最適化されたユニークな製品などを次々と手がけています。つい先週も、卓上型テレワークブース「QUNON」を発表したり、OKIとともにロボットを活用して健康行動(笑顔、挨拶、ちょ
- 【視点】
近年、働き方改革、女性活躍推進、そして、ダイバーシティ&インクルージョンと会社も社員も常に変化を求められており、ついていけないと「時代遅れ」の烙印を押されてしまいます。しかし、そうした方向に進むことが「正解」という風潮があるから、漠然と進め