60代男女が死亡、30歳息子?を殺人容疑で逮捕 鹿児島市

仙崎信一
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 3日午後9時15分ごろ、鹿児島市牟礼岡1丁目の住宅で、男から「おやじとおふくろを殺した」と110番通報があった。鹿児島中央署員が現場で倒れていた60代男性を見つけて病院に搬送したが、首や脇腹を切られており、死亡が確認された。男は4時間後、現場で身柄を確保された。その後、市内の別の住宅で60代女性が死亡しているのが見つかった。2人は男の両親とみられる。

 同署は4日午後、男性の腹部などを包丁のようなもので刺して殺害したとして、鹿児島市緑ケ丘町の無職の男(30)を殺人容疑で逮捕し、発表した。詳しい経緯を調べている。

 署によると、通報を受けて署員が住宅に駆けつけたところ、2階の窓から男が体を出して、灯油缶とマッチを示しながら意味不明なことを叫んでいた。署員が隙をみて、1階に倒れていた男性を運び出したが、搬送先で死亡が確認された。

 4日午前1時15分ごろ、男が玄関から外に出てきたため、身柄を確保した。腕に切り傷があったという。その後、母親とみられる女性が住む住宅が判明。同市緑ケ丘町の住宅で署員が顔にけがをして倒れている女性を発見した。男はこの女性と一緒に暮らしていたとみられる。

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 4日朝、鹿児島市牟礼岡1丁目の住宅前にはパトカーが止まり、数人の警察官が警戒にあたっていた。家の前には男が乗ってきたとみられる赤い車が止まっていた。

 近所の人によると、3日午後9時ごろ、男が大声で叫ぶ声が聞こえた。Tシャツ姿の若い男が家の中から2階の窓を開け、外に向かって「バンザイ」などと意味不明なことを叫んでいたという。

 近所の主婦(43)は「怒鳴り声がずっと聞こえていたのでただ事ではないと思った。身近でこんな事件があるなんて怖いです」と話した。

 死亡が確認された男性とバス停で時々会うという女性は「あいさつをする程度だが、気さくな人だった」と話した。(仙崎信一)