ゴルゴの名言に狙撃銃も… さいとうファン必見の企画展 堺で開催

井石栄司
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 9月に84歳で亡くなった漫画家のさいとう・たかをさんの作品や世界観を紹介するイベントが堺市内で開かれている。代表作の「ゴルゴ13」だけではない、多彩な作品群の紹介や謎解きイベントなどを開催する。12月5日まで。

 さいとうさんは和歌山県出身だが、小中学生時代を現在の堺市西区で過ごした。堺への思い入れは強く、同級生の井上貢さん(85)=西区=によると、コロナ禍前まで毎年のように同窓会に来ていた。

 堺市の名誉大使には2012年に就任した。今年5月には、さいとうさんが堺市に協力。ゴルゴ13の主人公がマスク姿でマスク着用を呼びかけるポスターを作り、街中の飲食店などに貼った。

堺は「かけがえのない故郷」

 今回のイベントは「ゴルゴ13」が今年200巻を達成するのを見越し、市が昨年から準備を進めていた。コロナ禍で10月から11月への開催延期が決まったが、その後に訃報(ふほう)が届いた。さいとう・プロダクションが「さいとうにとって堺とは、かけがえのない故郷で、心のよりどころだった」と開催を希望したという。

 イベントのメインの展示(無料)はフェニーチェ堺(堺区、第1、3月曜休館)で開く。

 会場で目を引くのはゴルゴの主人公の名言とその場面を紹介したコーナーだ。「その正義とやらはお前たちだけの正義じゃないのか?」といった名言を放った場面を楽しめる。そのほかにもゴルゴの作品で使われた銃の模造品が展示されるなど、「さいとうワールド」が所狭しと広がる。「ゴルゴ13」以外にも「鬼平犯科帳」「サバイバル」などの劇画も紹介。「線を引くときに、人肌の線、鉄みたいな線、そういうことを考えながら引け」と教えた絵の恩師や、ゴルゴの主人公の名前に使わせてもらった中学時代の担任の先生とのエピソードなど、堺ならではの展示もある。

 参加無料の謎解き周遊イベントは、フェニーチェのほか、さかい利晶(りしょう)の杜(もり)、堺伝統産業会館、市立中央図書館、百舌鳥古墳群ビジターセンターの5スポットを回って謎解きに挑戦する。専用用紙記載のQRコードから特設サイトにアクセスし、謎解きで得たキーワードを記入。正解した画面を南海本線堺駅か、南海高野線堺東駅の観光案内所で示せばグッズがもらえる。

 22~28日には、堺市役所前の広場にゴルゴの名言がちりばめられたテーブルなどを配置した「ゴルゴバー」が登場する。税抜き千円の会計ごとにオリジナルコースターが1枚もらえる。メニューの詳細は決まり次第発表する。

 イベントに参加できなくても、公式サイト(https://sakai-gekiga.com別ウインドウで開きます)にアクセスし、ゲームに参加すればオンライン会議用のオリジナル背景画像がゲットできる。

 堺市の永藤英機市長は「先生の功績を多くの方に知ってもらいたい」と話した。(井石栄司)