高齢ドライバーの実車試験とサポカー限定免許、来年5月13日から

田内康介
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 高齢ドライバーへの対策として、75歳以上に導入される運転技能検査(実車試験)と安全運転サポート車限定免許が、来年5月13日から始まる。警察庁が4日、方針を明らかにした。

 これらの施策は来年施行の改正道路交通法で導入が決まっており、同庁は5日から12月4日まで関連の政令案への意見を募る。

 実車試験は、誕生日の160日前までの過去3年間に一定の違反歴があれば、免許を更新する際に受ける必要がある。政令案では対象の違反を、信号無視や速度超過、携帯電話使用など11類型とした。受検期間は免許の有効期間が満了するまでの6カ月間で、来年10月12日以降に75歳以上の誕生日を迎える人が対象になる。

 試験には自動車教習所などのコースを使い、一時停止や信号通過といった課題を想定している。繰り返し受検できるが、合格するまで免許は更新できない。警察庁の推計では、免許更新する75歳以上は年間約200万人に上る。同庁はそのうち実車試験の対象を7%程度と見込む。

 道交法の政令では検査の手数料の標準額も定めている。改正案では実車試験は3550円、認知機能検査は現在より300円高い1050円とした。

 衝突被害を軽減するブレーキなどを備えた「安全運転サポート車」限定の免許の申請も来年5月13日から始まる。申請があればその日のうちに交付される。限定免許にもかかわらず、サポートがない一般の普通車を運転した場合は「免許条件違反」となり、違反点数が2点となる。(田内康介)

運転技能検査の対象になる11の違反類型

・信号無視

・逆走、反対車線へのはみ出しなど

・追い越し車線を走り続けるなど通行帯違反

・速度超過

・横断や転回などの禁止違反

・踏切の直前で停止しないなど

・交差点の右左折で左端や中央に寄らないなど

・交差点での安全不確認や他の車両への妨害など

・横断歩道を渡る歩行者の妨害など

・前方不注意や安全不確認など安全運転義務違反

・携帯電話使用など