日本ハム・新庄新監督「優勝なんか目指しません」 会見でらしさ全開

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 プロ野球日本ハムの新監督に就任した新庄剛志氏(49)が4日、札幌市内のホテルで記者会見し、「22代目の監督に選ばれてうれしい。暴れまっせ」と抱負を語った。新庄監督によると、「一年一年が勝負。複数年だと気持ちが緩む」として、自身の希望で契約は1年だという。

 新庄監督は歌手がステージで着るような赤茶色のスーツを身にまとい、さらに白いシャツの襟を立てて登場。「監督らしい、監督っぽい格好で来ました」と報道陣を笑わせた。「ただ今、(北海道に)帰ってきました。正直、自分が一番びっくりしています。僕でいいのかな、という思いと、僕しかいないなという思い。日本ハムを変えていく、プロ野球を変えていくという気持ちで帰ってきました」

 川村浩二・球団社長は「新庄監督には二つのことをお願いした。チームを優勝できるように強くすること。そして、ファンサービスに力を入れること」と力を込めた。

 その直後、来季の目標を問われると新庄監督は「優勝なんか一切、目指しません、僕は」と言い放ち、報道陣を笑わせた。「優勝という高い目標を持ちすぎると、選手はうまくいかない。一日一日地味な練習を積み重ねて9月ぐらいになって優勝争いをしていたら、さあ、優勝を目指そう、と。そういうチームにしたい。優勝なんて目指しません」と新庄節を披露した。

 さらに、チームの立て直し方法についても持論を展開。「プロに入ってくる選手の能力はほぼ一緒。あとはメンタルの勝負です。メンタル的なものを引き出す力はあると思う。来季のレギュラーなんて全く決まっていない。新人、2年目、3年目の選手を使うこともある」

 どんなチームを作るか、という質問に対しては、「投手3人、野手4人のタレントを作れば、ファンに名前も覚えてもらえて、楽しいチームになる」と期待を込めた。

 新庄監督は福岡・西日本短大付高から、1989年秋のドラフト会議で、阪神から5位指名を受けて入団。高い身体能力を生かした打撃や守備、スター性あふれるキャラクターで人気選手となった。

 2001年から3シーズン、大リーグのメッツとジャイアンツでプレー。04年から日本球界に復帰し、3年間は日本ハムでプレーした。06年にリーグ優勝、さらに日本一にも輝き、これを花道に現役を引退した。日米通算1524安打。日本で10度のゴールデングラブ賞に輝いた。

 日本ハムは今季3年連続の5位と低迷。札幌近郊の北広島市に建設中の新球場の開業を2年後に控え、チームの底上げは急務。新庄監督は指導者経験はないが、東京五輪の日本代表監督として金メダルに輝いた稲葉篤紀ゼネラルマネジャー(49)とともに再建に取り組む。