稲垣吾郎さんと読書 村上春樹さんと対談して「背筋が伸びた」

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聞き手・長谷川陽子
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 作家の村上春樹さんと先日、対談をしました。音楽家が書いた文章はリズムがいいけど、描写力がちょっと弱い。絵描きの文章は描写力はすごいけど、話が前に進んでいかない。村上さんはそんな話をされていて、面白かったですよ。じゃあ写真家の文章は? タレントはどうなんだろうと思ったけど、緊張して聞く余裕がなかったです。

 本は10代のころから、人に教わったものを読んでいました。推理小説やサスペンス、恋愛小説とかね。20代のころは島田雅彦さんが好きで『ドンナ・アンナ』などを読みました。もちろん背伸びしていたんだけど、難解で、ちょっと不思議な世界に漂っているのが気持ちよかった。島田さんと女性誌で対談したり、村上龍さんに飲みに連れていってもらったり、年上の作家やアーティストにかわいがってもらって、そんな影響もあったのかな。

 本はネットで買うことが最近は多いけど、書店の良さってありますよね。においや空気感、本を探している人の雰囲気が昔から好きなんです。

 なぜ読書をするのかといったら、やっぱり足りないと思うからですよ。知識に教養、知らないより知っていることが多いほうがいいから。雑誌や番組で作家と対談する仕事もあるけど、そうでもしないと読まなくなると思うんですよね。僕は活字中毒じゃないし、読書家ではないと思うから。日々の生活のルーチンにうまく読書を入れていくといいのかな。自分の中の貯金ですよね。

 村上春樹さんと対談するにあ…

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