日本は「子育て罰」の国? マタハラ、高い教育費…研究者も悩んだ

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聞き手・中井なつみ
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 「子育て罰」という言葉を知っていますか? 2児を育てる記者(34)も、最初に目にしたとき、どきりとしました。子育て世帯に冷たい日本の政治や制度、社会意識を「子育て罰」と名付けたものですが、重い言葉の裏にはどんな思いが込められているのでしょうか。「子育て罰」を研究し、発信する日本大学の末冨芳(かおり)教授(教育行政学)に話を聞きました。

 ――研究対象として「子育て罰」に興味をもったきっかけを教えてください。

 もともとは、日本の教育費負担の高さに疑問を持ったことです。今は日大の教授をしていますが、そこでも「経済的に苦しい」という学生にたくさん出会います。

 「大学に行けているのに……」という声もありますが、よくよく話を聞くと、生活保護を受給できるレベルの家庭の学生もいます。今では、学生の家庭の経済的な苦しさは、年々深刻になっていると感じます。日本では学費の補助が限定的で、大学に行くのが苦しい先進国のひとつです。

 ――ご自身が2人のお子さんを育てていて、「子育て罰」を感じた経験はありますか?

 たくさんあります。それこそ、妊娠中からハラスメントを受けました。

 妊娠を告げ、業務の相談をし…

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    平尾剛
    (スポーツ教育学者・元ラグビー日本代表)
    2021年11月8日10時33分 投稿
    【視点】

    3歳の娘を育てている私にとっては、とても切実な内容の記事です。 休日など外食するとき、店選びにはとても気を使っています。「子供の入店お断り」としていない店でも(それもどうかと思うのですが)、いざ入店してみたら明らかに歓迎されてない雰囲

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    おおたとしまさ
    (教育ジャーナリスト)
    2021年11月6日16時57分 投稿
    【視点】

    現在の社会では、「ケア」よりも「競争」が優先される。「ケア」は「競争」の合間を縫ってすべきものだと錯覚させられている。本末転倒なのだ。私たちの社会が直面している矛盾の根本はそこにある。 「競争」とは、資本主義社会における稼得力競争である。

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