「ボクたちはみんな大人になれなかった」に主演する森山未來。時代を映す空気感と共に、46歳から21歳を演じ分けた。
走馬灯のように思い出が駆け巡る作品だが、自身は過去を振り返ることはないという。「あの頃は良かったとか、あの頃に戻りたいという感覚はないですね」。過去でも未来でもなく「いま」と向き合う。
作家・燃え殻の小説が原作。演じるのはテレビ業界の末端の小さな美術制作会社で働く佐藤。初めての恋人かおり(伊藤沙莉)や仲間たちとの忘れられない思い出を移りゆく時代の空気と共に映し出す。
現代から1995年へ。少しずつ時間をさかのぼっていく形で46歳から21歳を演じ分けた。「世間に対して開かれていない時の状態、人間関係も視野もせまく、そういう風にしか人と関われなかった頃を思い返した」と撮影を振り返る。
“普通”を嫌い、独自の感性…