NYの飲食店「店員が足りない」 回復基調の米経済、物価上昇が加速
米連邦準備制度理事会(FRB)が、量的緩和の段階的縮小に踏み切った背景には、「きわめて力強い需要」(FRBのパウエル議長)を支えに、米経済がコロナ危機から脱しつつあるとの認識がある。その高まる需要に労働力などの供給がこたえられず、物価上昇が加速するという新たな課題にも直面している。一方、危機後の出口が見えない日本は周回遅れの状況にある。
給与アップで店員引き留め
ハロウィーン前の10月30日夜、ニューヨーク・ブルックリンの和食店「モモすしシャック」は満席だった。「少し待って。注文は料理を届けたら聞きますから」。3人の店員が聞き取り、料理を運び、会計をこなす。その間にも料理宅配サービス「ドアダッシュ」からの注文が専用のタブレット端末に続々と入る。店内には席が空くのを待つ客や満席と聞いて帰る客の姿も。外から店内の混雑をのぞいて諦める人もいた。キッチンでは4人が働くが、料理の伝票が10枚ほどぶら下がり手を止める暇はない。店の外では男性2人がバイクに座り、宅配する料理が出来上がるのを待っている。
「週7日、ランチも営業した…
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- 【視点】
withコロナ、もしかしたらafterコロナの一例とも言えるかもしれません。“世界的な生産現場や物流の混乱も手伝って、製品やサービスの供給が旺盛な需要に追いつかない「供給制約」の状況に陥っている。”店主の「人手不足で売り上げが抑えられている
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