絵の裏に隠された合成麻薬5千万円相当 大阪府警が密輸容疑で男逮捕

新谷千布美
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 合成麻薬のLSDが染み込んだ紙を絵画の裏に隠して密輸したなどとして、大阪府警は4日、住所不定の派遣社員、不老(ふろう)祐太朗容疑者(32)を麻薬及び向精神薬取締法違反(営利目的輸入)の疑いで逮捕、送検したと発表した。逮捕は9月14日。大阪地検は10月、同罪と関税法違反の罪で起訴した。不老容疑者は「荷物を受け取るだけで金をもらえるアルバイトだと思っていた」と話しているという。

 府警薬物対策課と大阪税関によると、不老容疑者は別の人物と共謀して今年8月15日、LSD成分が染み込んだ紙(縦20センチ、横16センチ)20枚を、額縁入りの絵画(縦80センチ、横70センチ)2枚の裏側に分けて隠し、国際郵便オランダから輸入しようとした疑いがある。

 同課などによると、LSDは、染みこませた紙片を口に含んで使用されることが多いという。押収した紙には8ミリ四方の切り込みが多数入っており、計約1万回分、末端価格で約5千万円相当とみられるという。

 8月17日に絵画が税関を通過した際、麻薬探知犬が反応するなどして発覚した。府警は8月24日に不老容疑者を麻薬特例法違反(規制薬物の所持)の疑いで現行犯逮捕し、その後、営利目的輸入の疑いでも逮捕した。

 不老容疑者はSNSを使い、LSDの受け取りに関するやりとりをしており、府警は共犯者についても調べている。(新谷千布美)