「めっちゃ集中!」日本語で伝える思い 来日9年目のパトリック選手

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聞き手・金子智彦
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 「俺、後半めちゃ集中。PKチャンス、いいシュート」。

 サッカー・Jリーグで9年目のシーズンを戦うJ1ガンバ大阪ブラジル人FWパトリックさん(34)は、試合後のインタビューやSNSで日本語を話し、サポーターからもアドバイスを受けて、日々勉強中です。ほんの数秒で局面が変わるサッカーの世界で、日本人選手とコミュニケーションを取りながら勝利に貢献しています。日本国籍の取得も目指すパトリックさんは、どう日本語を学んでいるのでしょうか。そして、日本でかなえたい夢とは?

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オンラインインタビューに応じるパトリック選手=ガンバ大阪提供

アンデルソン・パトリック・アグウイアル・オリベイラ。1987年、ブラジル・アマパ州出身。2013年、25歳でJ1川崎フロンターレへ加入。ヴァンフォーレ甲府などを経て翌年7月、J1ガンバ大阪に移籍し、強固なフィジカルと裏へ抜け出すスピードを武器にJ1、ナビスコ杯(現・ルヴァン杯)、天皇杯の国内3冠獲得に貢献。ベストイレブンにも選ばれた。17年7月からJ1サンフレッチェ広島でプレーし、19年7月にガンバ大阪へ復帰した。J1リーグ戦通算231試合、77得点(11月6日現在)。

――試合後のヒーローインタビューのとき、日本語で思いを伝えようとする姿勢がサポーターに好評ですね。

 「応援してくれている皆さんとの距離感を縮めたいなと思って。俺、僕という言葉は、めっちゃ使いますね。練習、試合の時は『めっちゃ集中!』です。日々の生活を送る中では、『頑張って』『頑張ってください』という言葉が、自らも奮い立たせてくれる気がしてすごく好きです」

――Jリーグでプレーして9年目です。その大半をガンバ大阪で過ごされています。

 「そんなに関西弁、大阪弁を意識したことはありません。ただ、2017年にサンフレッチェ広島に移籍したとき、僕が話した言葉に対し、周りの選手が少し面白そうな顔をしていました。『(発音が)関西弁だね』と言われたんですが、どの言葉が関西弁なんだろうというのは、今も全部は分かりません(笑)」

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今年5月のセレッソ大阪との「大阪ダービー」で、PKを決めるパトリック選手

――初来日は13年です。川崎フロンターレに加入しましたが、日本に対する印象はどうでしたか。

 「驚くことが多かったですね。その驚きもマイナスのものじゃなくて、文化や、他人が僕たち家族に接してくれる親切さ、優しさというところで、すごくポジティブな驚きが多かったです。この国で長く生活したい、と一番最初に思いました」

――日本語を本格的に学び始めたのはいつごろですか。

 「3、4年前くらいでしょうか。日本人との距離感を縮めたい、日本の方々の気持ちを日本語を通じて直接分かりたいな、と思ったんです。あとは、(国籍変更して)日本代表に選ばれたいという夢もあり、そこに近づくためには日本語が必要でした」

――どうやって勉強していますか。

 「毎日30分から40分、少…

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