幸徳秋水 非戦の訴え刻む 生誕150年記念碑建立 四万十市

笠原雅俊
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 高知県四万十市出身で社会思想家の幸徳秋水(1871~1911)の生誕150年を記念した「秋水非戦の碑」が完成し、3日、墓がある同市中村山手通の正福寺で除幕式があった。今年は秋水が「大逆事件」で刑死して110年でもある。

 非戦の碑の建立費として全国の約450人から目標の300万円を上回る約440万円の寄付が集まった。高さ2・2メートル、幅1・6メートルの青石の碑には「吾人(ごじん)は飽(あく)まで戦争を非認す…」など、秋水が平民新聞に書いた論説の一部が刻まれている。

 除幕の後、主催した「幸徳秋水を顕彰する会」の宮本博行会長(71)が「秋水の非戦の訴えにわれわれも心を新たにし、戦争のない平和な日本と世界をつくっていくことを決意する日にしたいと思う」とあいさつした。

 晴れ渡った秋空の下、キンモクセイの甘い香りに包まれた寺の境内には、東京や北海道など県内外から寄付した人やゆかりのある人ら約130人が集まり非戦の碑に改めて平和を誓った。(笠原雅俊)